『鉄人28号 白昼の残月』

首都圏から三カ月遅れで名古屋シネマテークでも公開されましたので観てきましたが……大阪・梅田まで観に行ったりせずによかった(笑)。『ジャイアントロボ The animation 地球の静止する日』でやったことの再話でしかないのではないのかこれは。

純国産の作画はクオリティが高いとは思うけど、脚本的にはドタバタ部分は要らないと思うし(作中で「ショタコン」云々を登場人物が語るのは論外！ 興ざめ)、某怪獣映画のオマージュのような場面があったりするし、戦後日本をリアルに描こうとする一方でいくら『鉄人28号』の世界でも戦前にあんなものはさすがになかっただろうというものが登場するし、まぁこれが『鉄人28号』の物語を2007年に作ろうとすることの限界なのではないのかと思って劇場をあとにしました。

「動物を殺傷しない廃墟弾」ってのが一番偽善的だし。爆風が出ている以上、瓦礫が飛んできて打ち所が悪ければ人は死ぬでしょ！ なんかもっともっともらしい説明をつけるか、作品全体のリアル指向のレベルを下げないと納得できない。


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しかし名古屋シネマテークがあんなに混み合っているのは初めて見たなぁ(笑)。