さすが金鳥は一味違う

「クワシクハうぇぶヘ」
このセリフを声に出して言うテレビコマーシャルが嫌いだ。そもそも一般の生活でウェブなんて言わないし、画面でニッコリしている俳優・タレントはもっと使わなさそうだ。鼻につきはじめたのは「キシリッシュ」と「サンテ」。特にサンテの阿部寛に「kwskはうぇぶヘ」と言われても一体全体何を詳しく教えてくれるのか、それがセリフでは明らかにされない。

(マリックがマジックのタネを教えますというマンション会社?のCMは客をホームページに呼び込む力はあったが、でもマジックとマンションは全く関係ないわけだから感覚的には10年前のインターネッツwだ)

(NTTコミュニケーションズは大嫌いな企業の一つだが、ブレイク寸前の相武紗季とひろみちおにいさんが踊る光体操の踊り方をウェブサイトで紹介するという方法は割と好感が持てた。使い方がマルチメデアっぽいしねW)

さて、そして金鳥である。
金鳥ティンクルの新しいCMで、北斗晶が(答えが見え見えの)三社択一問題(答えは湯アカ)を出すわけだが、そのCMをうどん屋で食事をしながら見ているオヤジが「今言えよ！」と突っ込み(笑)、さらに北斗が「湯アカで検索してね！」と微笑むのでまたオヤジが「答え言ってるじゃんか！」とか何とか言うわけ。

もうここまででもさすが金鳥だと思うわけだが、ここでノリ突っ込みよろしく「湯アカ」でググってみると、先頭にhttp://yuaka.jp/の広告が検索結果として表示される(二回目からは表示されず、右側のテキスト広告のみになる)。そのリンク先がまた個人ホームページの引っ越し挨拶みたいな数行のものだったりして……まったく人をくったCM展開だ。

もう今年の「広告批評」でのCMベストテンは終わってしまったが、「詳しくはウェブへ」現象を揶揄したものとして、私が堂々ここに取り上げるものである。